男性がワクチンを接種することで、中咽頭がん、肛門がん、尖圭コンジローマなどの原因と考えられているHPVへの感染予防が期待できます。加えて、男性がワクチン接種による感染予防をすることで、性交渉によるHPV感染から女性を守り、子宮頸がんの予防にもつながります。2025年8月25日から男性にも9価ワクチン(シルガード9)が接種可能となりました。
HPVワクチンは世界141か国で公的接種の対象となっており(2024年1月時点)、そのうちアメリカ、オーストラリア、カナダ、イギリスなどを含む59か国においては男性も接種対象となっています。国内では一部の自治体では、接種費用の助成がありますが、多くの自治体では助成がありません。現在、千葉市では助成がありませんので、当院では、自費での投与を行なっております。
接種回数は女性と同様で、9〜14歳の方は、初回と6-12ヶ月後の2回接種です。15歳以上の方は、初回、2ヶ月後、6ヶ月後の3回接種となります。