「たかす腎・泌尿器クリニック」の院長、七条武志です。私は大学医学部卒業後23年間、大学病院や地域の中核病院で診療を行ってきました。そして、2023年5月に、前院長から引き継ぐ形で当院をリニューアルオープンし、この度、ホームページも刷新しました。
大学の医学部で専門選択の際、私は「泌尿器科」を選びました。もともと自分の手で患者さまを治療できる外科志望でしたが、実際には希望者の多い人気の外科よりも、どちらかというとマイナーではあるけれども、重要な診療科である泌尿器科で専門性を極めていきたいと考えたからです。実際、その選択は正解だったと、いまは思っています。
というのも、その後、泌尿器科専門医となった私は、それから、大学病院や基幹病院などで泌尿器科全般の疾患の治療をはじめ、前立腺がんや膀胱がんなど泌尿器科系のがん治療において、手術療法(開腹手術から腹腔鏡やロボット支援手術)、薬物療法(化学療法や免疫療法など)といった幅広い治療を多数経験できたからです。こうして泌尿器科における検査・診断から治療まで、多くの症例についての知見と技術の研鑽を重ねてまいりました。
一般の方は、泌尿器科というと、性病や排尿障害を想像されるかもしれませんが、病院の泌尿器科は、結石や排尿障害や癌の手術や薬物療法が中心となります。手術療法においては、全身管理を必要とする大きな手術も多く、癌の薬物治療も副作用管理において、全身管理が必要となります。しかも、カバーする分野(副腎、腎、膀胱、精巣など)が広く、幅広い知識などが求められます。そうした泌尿器科専門医としてのスタンスも私が望むところで、実際、多岐にわたる術式の手術やその後の治療という流れのなかで、患者さまのケアに力を注いで行ってきました。
このような、いままでの私の専門医としての経験を踏まえ、「たかす腎・泌尿器クリニック」では、泌尿器科および腎臓内科における大学病院のような専門診療が可能です。そして、それとともに、風邪や花粉症、消化器症状、生活習慣病など一般的な内科分野の診療までをカバーし、加えて千葉市の特定健診などにも対応する身近なクリニック=「地域のかかりつけ医」としても機能しています。
泌尿器科は他の診療科に比べれば少々近寄りがたいイメージがあるかもしれません。また、お悩みや症状によっては、話しづらいとか気後れしてしまうといった内容もあるかと思います。しかし、当院では、泌尿器科をメインに、男性でも女性でも、どんなことでもまずは患者さまのお悩みをうかがい、必要な治療法を導き出し、医師と患者さまがともに病状の改善を目指します。
私のモットーは「まず患者さまの話をよく聞くこと」です。その上で、患者さまの求める治療ゴールに向かって、患者さまとのコミュニケーションを丁寧に重ねていくことで、より効果的でスムーズな診療に反映させます。気になる症状などありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
私がこれまで長年、大学病院で培ってきた知識などを活かしつつ、今後は、日々地域の患者さまと向き合い、当院で何ができるか模索しながらも幅を広げていき、信頼されるクリニックを目指します。
私はもともとこの地域に生まれ育ちました。しばらくここを離れてはいたものの、そろそろ地元に戻り、高齢になった両親のサポートをしようと思案していたこともあって、当院を引き継ぐことにしました。このクリニックを引き継いだことが、結果としてこの地域の皆さまに対する貢献にもつながるよう努めます。今後、地域の皆さまの健康管理について、持てる限りの力を注いでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
院長 七条武志